吉本新喜劇の浅香あき恵(61)が8日、大阪市内で初主演映画「ありえなさ過ぎる女~被告人よしえ~」(北村誠之監督、公開中)の舞台あいさつを行った。

 新喜劇のブサイクキャラ・浅香の晴れ舞台には吉本のブサイク芸人が大集合。それぞれがあこがれの役にふんして登場すると、会場は異様な? 雰囲気に包まれた。

 浅香演じる還暦を迎えた謎の女・佐野よしえが次々とイケメンをたぶらかすストーリー。芸歴42年、ブサイクキャラの先頭を走る浅香が“後輩”たちを引き連れて登壇すると、司会を務めたお笑いコンビ、アインシュタインの河井ゆずるが「ちょっとブサイクすぎませんか…」と大迫力にあぜんとした。

 サングラスをかけ、髪の毛を逆立てたアインシュタインの稲田直樹は「TOKIO松岡です」とあいさつ。「あき恵姉さんって、僕たちブサイク芸人にとっては…」と話すと、浅香は「ちょっと待ってちょうだい。くくりでやめて。なんか代表者みたいになってない?」。すかさず他のブサイク芸人からは「リーダー!」「師匠!」の声が飛んだ。

 稲田は「僕たちの目指す道の先にいる方です」と親愛の情を示し、「あき恵姉さんが映画の主演を務めるということは僕たちものちのちそういう役をいただけるかもということで、あこがれの役にふんしてきました」と笑顔で説明した。

 尼神インターの誠子は女子高生姿で登場。野球漫画「タッチ」の浅倉南になりきった。ド派手なシャツの相方の渚は「ミナミの帝王の竹内力さんの隣にいるチンピラです」と自己紹介。「もののけ姫」が大好きというガンバレルーヤのまひるはジブリのキャラクター、よしこは「ドラマ『神様、もう少しだけ』の深キョン(深田恭子)で~す」、ゆりやんレトリィバァは「映画『告白』の松たか子さんで~す」。ホラー映画並みの? キャラクター大集合に浅香は満足そうな笑み。

 劇中のキスシーンに浅香は「台本覚えるよりもキスシーンばかり考えていた。もうこれから経験できるものじゃないので、思い切り味わってきました」と豪快に笑った。