酒井法子(47)が17日、文化放送「斉藤一美 ニュースワイドSAKIDORI!」(月~金曜午後3時半)に生出演した。酒井は出演後、ニッカンスポーツコムの取材に応じ、日中合作映画などのオファーがあることを明かした上で、日中平和友好条約締結40周年という節目に文化、芸能の側面から架け橋になることに意欲を示した。「いろいろな人と手をつなぎながら、お客さまに楽しんでいただくことがこれから先、出来たらいいな…というのが私の夢」と語った。

 酒井はこの日、スペシャルコメンテーターとして番組に出演。財務省・福田淳一事務次官の女性記者へのセクハラ疑惑について意見を求められ「海外の女優さんでも(セクハラ問題は)ありましたけども、男性がある程度、女性にアピールすることが、セクハラになってしまうのも行きすぎじゃない? って思いましたけど、今回の件は、あれが本当であるならば結構ね…ええっ? という(驚いてしまう)言葉が会話にもありましたし、そこですよね」と語った。

 また95年に日本テレビ系で放送された主演ドラマ「星の金貨」の裏話も披露し、当時はセリフを言うのが苦手だったと明かした。劇中では耳と口が不自由な倉本彩を演じたが「私はセリフがとっても苦手だった。手話で表現させていただくことは、目と目を見て伝えたいという気持ちがないと伝わらないので、私にはこういう表現があるんだと、すごく学びになりました」と振り返った。手話指導の井崎哲也さんが、芝居心のある手話をつけてくれたことが大きかったという。

 酒井は出演を終え「コメント1つが難しいし、やっぱり大きな(社会の問題を番組で取り上げたので)皆さんも賛否両論、あるでしょうから、変なことを言えないなと思いながら意見させていただいて…申し訳ない気持ちでいっぱいです」と緊張の面持ちだった。

 近況について聞くと「いろいろなイベントに呼んでいただいたり、サマーディナーショートか歌をメインに活動させていただきます」と語った。7月6日に石川県加賀市、同7日に大阪市でサマーディナーショーが開催され、8月18日に都内で行われる第21回日中カラオケコンクール決勝大会にもゲスト出演する。

 同決勝大会は、日中平和友好条約締結40周年を記念して開催されるが、関係者は日中関係の節目の年ということを受けて、日中合作の映画に出演する話が幾つかあると明かした。日中関係は、中国の王毅外相が来日して河野太郎外相との会談が行われ、8年ぶりの「日中ハイレベル経済対話」も開かれるなど改善に向けて歩みが進められている。酒井は「大それたこと、私には出来ないですけど、やっぱり、みんな迷子ですから…仲良く、何か力になれることがあればうれしい」と文化、芸能の側面から懸け橋になるつもりだ。

 酒井はファンに向けて「いつも、いつも、温かく待ってくださっているファンの皆さんには、感謝しかありません。私がこれから先、何が出来るか、私もちょっと、分からないこともありますが、1つ1つ大事に一生懸命やっていけば、きっとすてきな花が咲いていくと思います。頑張りますので、見守って下さい」とメッセージを送った。【村上幸将】