昨年2月に4度目の結婚をした俳優小倉一郎(66)が22日、妻まきさん(61)と横浜市内で結婚披露宴を行った。

 40年前に交際していたものの結婚には至らなかった2人だが、4年前、まきさんがフェイスブックを通して連絡をしたことをきっかけに再会。親族の介護をするまきさんを支えるため、生活をともにするようになった。夫婦の思い出の地を巡るBS日テレ旅番組「夫婦再旅」のオファーをきっかけに結婚を決意し、番組内で婚姻届を提出した。

 純白のドレスを着たまきさんを前に、小倉は「なかなか似合いますね」と笑顔。40年前、結婚を誓い合っていたまきさんとの結婚について「それが現実になって、申し訳が立ったなと思います。再会してみて、青春時代がよみがえりました」としみじみと話した。

 まきさんも「中途半端なところでお別れしてしまったので、遠い昔の忘れ物が気になっていました」と過去を振り返った。「この年だし、結婚するつもりもなかったけど、いろんな偶然が重なり合って」と不思議な縁を感じている様子。小倉の好きなところを聞かれると「やさしいところ。(介護が必要な)母のことも一生懸命やってくださる」と日ごろの協力に感謝していた。

 2度目の結婚でもうけた4人の子どもと、2人の孫が祝福に訪れた。結婚について「喜んでくれています。久しぶりに会うのでうれしいです」と笑顔を見せた。

 小倉は今回が4度目の結婚となるが「次回はないです」と、まきさんと添い遂げることを誓っていた。

 披露宴の司会は仲雅美(67)が務め、筒井真理子(55)大石吾朗(71)ら俳優仲間など、120人が祝福に駆けつけた。

 小倉は子役として活動後、69年に石原裕次郎主演「敗れざるもの」で本格デビュー。以来、映画やドラマ、舞台に出演し続け、現在までに映画は110本、ドラマは300本以上の出演本数を数える名脇役として知られる。