女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検され、起訴猶予処分となったTOKIO山口達也(46)が、ジャニーズ事務所を契約解除となったことが6日、分かった。ジャニーズ事務所が同日夜にファクスで発表。山口の退職願が受理され、6日付で契約解除となった。94年のデビュー以降TOKIOから脱退者が出るのは初めて。4人で再スタートを切ることになった。

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 「もし待っていてくれる私の席がそこにあるなら、またTOKIOとしてやっていけたら…」

 「今は絶対飲まない。先のことは考えられませんが、今は飲まない」

 山口が事件発覚翌日の謝罪会見で残した言葉だ。号泣しながら話したものの、結果的にこれらの発言が世間からの風当たりを強くしてしまった。TOKIOのメンバーからも「甘さ」を厳しく指摘された。

 23年間で築き上げてきたグループへの愛着と甘えがあったにせよ、「グループに戻るつもりはない」「金輪際お酒は飲まない」と言い切るべきだった。言えなかったのは甘さであり、悪い意味での「正直さ」だった。親しい関係者は「山口は感情に正直。思ったことが表情や行動に出る性格」と話す。

 山口がしたことは許されることではないし、誠心誠意謝罪し続けたとしても当初から復帰は難しかっただろう。これほどまでに各方面からバッシングを受けてしまったのは、2つの“失言”の影響が大きい。

 不祥事を犯した責任の重さと同時に、その後の謝罪会見での認識の甘さ、影響力の大きい公人としての自覚のなさが、芸能人としての致命的な結果を招いたといえる。【横山慧】