映画「喜びも悲しみも幾歳月」などの音楽で知られる作曲家で映画音楽家の木下忠司(きのした・ちゅうじ)さんが4月30日午前10時31分、老衰のため東京都千代田区三番町3の3の901の自宅で死去した。102歳。浜松市出身。告別式は家族で行った。喪主は妻美智子(みちこ)さん。

 兄で映画監督の木下恵介さんに誘われ、映画の道に入った。木下監督の作品「わが恋せし乙女」(1946年)に始まり、「二十四の瞳」「人間の條件」などの名作や「トラック野郎」シリーズなど数々の映画音楽を手掛けた。作詞作曲をした映画「喜びも悲しみも幾歳月」の主題歌は大ヒットした。

 テレビ時代劇「水戸黄門」の主題歌「あゝ人生に涙あり」、テレビアニメ「カリメロ」の主題歌「ぼくはカリメロ」などでも知られる。