元TOKIO山口達也(46)をメンバーはどう見ていたのか。数年前、山口以外のTOKIOメンバー4人に聞く機会があった。全員が「兄貴肌」「やさしい」と口をそろえていたが、個人的に印象に残っているのは「一般常識がある」「努力家」だった。

 1つはリーダー城島茂(47)の言葉だ。「10代のころから、しっかりしたところは変わっていない。一般常識があって、きちっとしている。ちゃんとお歳暮を贈ってくるとか、横のつながりをすごく大事にするタイプ」と評した。

 もう1つは松岡昌宏(41)。エピソードを次々と挙げた。「山口さんは犬嫌いなのに犬を飼った。海が怖いって言って、泳げない金づちだったのに、サーフィンをやったり。ウチ(TOKIO)でもしゃべれるタイプではなかったのに、番組MCをやったり。苦手なものを克服して、自分のものにしていく」と、教えてくれた。

 言葉には、メンバー同士、認め合い、尊敬し合う気持ちがにじみ出ていた。

 グループのレギュラー番組では、楽屋は個別ではなく、5人一緒だった。何度か楽屋で取材させてもらったが、冗談を言い合ったり、リーダーに突っ込みを入れたりと、テレビで見ているのと同じように、いつも和気あいあいとしていた。

 お互いを思い合う言葉や行動を直接見聞きした身としては、TOKIOに脱退や解散はなく、永遠に5人体制のグループだと思っていた。