今年でデビュー50周年を迎える歌手大川栄策(69)が13日、東京・渋谷区の古賀政男音楽博物館・けやきホールで「第二回 大川栄策歌謡塾主催 カラオケ発表会&大川栄策ショー」と銘打ったカラオケ発表会と歌謡ショーを開いた。

 「大川栄策歌謡塾」は、一般のカラオケ愛好家たちが歌の技術向上ができるようにと大川自らが2015年6月に開講。大川を中心に、プロ演奏家として活動するインストラクターたちが、塾生が希望する曲を課題曲にして、それぞれの個性と能力に合わせて懇切ていねいに個人レッスンし、好評を博している。

 そんな歌謡塾が主催したカラオケ発表会&大川栄策ショーで、昨年5月14日に第1回を行い、今回が2回目。

 全102人が出場し、大川をはじめ、元・日本コロムビア制作本部長で、現・音楽プロデューサー・大木舜氏、作詞・作曲家の秋浩二氏、大川の担当プロデューサー・高橋正人氏の4人が審査員を務める中、出場者一人一人がそれぞれの希望曲を歌って、各審査員たちのアドバイスを受けた。

 続いて「公開ミニミニレッスン」と銘打ち、全出場者の中から抽選で選ばれた3人がステージに上がり、大川自身による歌唱指導も行った。

 その後、大川栄策ショーを開き、220席の会場は熱烈な中高年ファンで満席の中、「今回のカラオケ発表会は1年ぶりのイベントになりますが、改めて皆さんの歌への情熱に感服いたしました。ここからは私の歌でお楽しみいただきたいと思います」とあいさつし、1969年のデビュー曲「目ン無い千鳥」をはじめ、「夜霧の再会橋」をはじめ、「雨の永東橋」「みれん舟」「一途な女」、新曲「夜霧の再会橋」、それにアンコールで大ヒット曲「さざんかの宿」など全15曲を熱唱。

 その中で「あと半年で古希を迎えますが、20歳でプロ歌手としてデビューして今日までこうして歌わせていただき、(応援してくださった)皆さんには心から感謝しています。その間には作曲(ペンネーム・筑紫竜平)のほうもやらせていただき、今日、審査員も務めてくださった秋浩二先生(作詞)とコンビを組んで10何曲作らせていただきました」と話しながら秋浩二作詞、自作曲による2曲「能登の恋歌」「みれん舟」も披露し、最後まで満員のファンを楽しませた。