9月16日に引退する歌手安室奈美恵(40)が23日、沖縄県庁で「沖縄県民栄誉賞」を授与された。

 安室は「名誉ある賞をいただき、光栄に思います」と笑顔を見せ、ファンへのメッセージを求められると「沖縄は自分にとって落ち着ける場所。引退まで一生懸命活動していきたい」と話した。

 翁長雄志知事(67)から、日本のみならず世界での活躍をたたえられ「全国の若者が、安室さんのファッションをまねる『アムラー現象』が起こるなど、若者のファッションリーダーとして一時代を築かれました。県民に大きな夢と感動を与えました」など授与理由を読み上げられると、感極まって涙をぬぐう場面もあった。

 昨年9月に、沖縄・宜野湾でデビュー25周年ライブを開催し、5万2000人を動員。同月20日に引退を発表した後に、翁長知事は県議会で「全国や国外で活躍し、大変誇らしく敬意を表したい。授与については県民も十二分に理解していると思う」と賞の授与を検討していた。同賞は過去に、高校野球で沖縄尚学、興南のほか、ゴルフの宮里藍さんらに贈られているが、芸能界では初めてとなる。