映画「ショーシャンクの空に」「セブン」などで知られる米俳優モーガン・フリーマン(80)が、合計8人の女性からセクハラ告発を受けていることがわかった。

 15年の映画「ジーサンズ はじめての強盗」で仕事をした女性製作アシスタントが米CNNに語ったところによると、この女性のスカートをめくり、下着を着けているか確認した後、体形についてもコメント。これを見た共演俳優のアラン・アーキンが、フリーマンをたしなめたという。

 13年の映画「グランド・イリュージョン」で共に仕事をした別の女性スタッフも、他のスタッフらと共にフリーマンに体についてコメントされたと証言。このため女性スタッフらの間では、フリーマンの周囲では体を隠すことが常識になっていたという。

 CNNによると、全部で16人の女性がフリーマンによるセクハラを目撃したと語っており、そのうち8人が被害を受けたとして告発しているという。

 一方、フリーマンは24日朝、米情報サイトTMZに謝罪のコメントを発表。「私を知る人たちは、私が故意に誰かに嫌な思いをさせる人間ではないと知っている。誰かに居心地の悪い思いさせていたなら、謝りたい。決して、そんなつもりはなかった」と語っている。

 フリーマンは04年「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー助演男優賞を受賞しており、米国を代表する名優として知られる。(ニューヨーク=鹿目直子)