複数の女性にセクハラ行為や性的暴行をしたと告発されている米ハリウッド映画界の大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏(66)が25日、ニューヨーク市警に出頭した。米メディアは司法当局が強姦(ごうかん)などの容疑で同氏を訴追する方針だと報じている。

 米国では映画界で絶大な影響力を持っていたワインスタイン氏のセクハラ疑惑が昨年発覚したのをきっかけに、自らの被害を訴える「#MeToo」(「私も」の意)運動が広がり、セクハラ被害の告発が急増した。

 ワインスタイン氏は女性1人を強姦し、別の女性にも性行為を強要した疑いが持たれている。

 米紙ロサンゼルス・タイムズによると、80人以上の女性がワインスタイン氏からセクハラや性的暴行を受けたと訴えており、ロサンゼルス市警や英ロンドンの警察も捜査を続けている。アンジェリーナ・ジョリーやグウィネス・パルトロウら人気女優も被害に遭ったと証言している。

 ワインスタイン氏は「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」(1997年)「恋におちたシェイクスピア」(98年)「シカゴ」(2002年)などの作品を手がけ、プロデューサーとしてアカデミー賞も受賞したが、疑惑発覚後に映画界を追放された。