俳優小栗旬(35)が、欅坂46平手友梨奈(16)主演の映画「響 -HIBIKI-」(月川翔監督、9月14日公開)に出演することが4日、分かった。芥川賞を目指す小説家を演じる。

 小栗演じる山本春平は、芥川賞候補に3度ノミネートされながらも受賞を逃し、経済的に苦しい中で4度目のノミネートを果たす。今度こそと受賞に執念を燃やすが、突如文学界に現れた平手演じる15歳の天才少女、鮎喰響(あくい・ひびき)と対峙(たいじ)する役どころ。月川監督とは昨年7月公開「君の膵臓をたべたい」以来のタッグだ。

 初共演の平手について、小栗は「思っていたよりも、すごく“普通”な感じがしました。いろいろなものを背負いながら頑張っている方だと思うので、響という役にマッチして肝の据わっている10代だなと思いました」と話した。作品については「『本当はこうしたいのに、こうしてはいけないよな』ということに関して背中を押してくれると思います」とアピールした。

 撮影は今月1日にクランクアップした。映画初出演で主演となった平手は「共演者やスタッフの方が『鮎喰響』として接してくれたこともあり、お芝居をしているという感覚があまりなく、普通でいられました」と振り返った。原作の響は小柄なため、165センチの平手は「役の性格や行動に共感する部分はありましたが、演じる上では身長を小さくしたかったです。誰に聞いても無理だと言われてしまいましたが」と笑った。