ディーン・フジオカ(37)が、主演のフジテレビ系ドラマ「モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-」(木曜午後9時)がクランクアップを迎え「本当に素敵な役に出会えたことを心から感謝しております」と、満面の笑みを浮かべてガッツポーズした。

 最終第9話は、14日に2時間スペシャルで放送される。主人公・真海=暖役のフジオカは、全てを撮り終えてスタッフから花束を受け取ると「ありがとうございました。本当に皆さん、お疲れさまでした。楽しかったです。最初に『柴門暖からモンテ・クリスト・真海にキャラクターが生まれ変わる』と聞いた時に、大丈夫かな? と、不安な気持ちもありました」と役を引き受けた際の本音を吐露した。

 そして「15年間の空白を経て戻ってきた時に周りがどれだけ覚えていないものだろうか? とか。でも、役作りの過程で、僕自身も振り返ると日本に住んでいなかった期間があるので、(暖の)15年間の重みみたいなものを実感出来て、真海というキャラクターの血となり肉となり、とすることが出来ました」と撮影を振り返った。

 フジオカ自身、香港でモデルとして活動後、05年に台湾に拠点を移し、翌06年の映画「八月的故事」で俳優デビューを果たすなど中華圏、アジアで活躍し、13年の映画「I am Ichihashi~逮捕されるまで~」で初めて日本での仕事を行い、主演と初監督も務めた。そうした自らの経緯が役作りに生きたことを強調した。そして「真海とシンクロしていく日々が有意義で…ストーリーで展開するイベントも盛りだくさんで、みなさんすごく大変だったと思います。本当にすてきな役に出会えたことを心から感謝しております」と感激を口にした。

 暖の元婚約者、南条(旧姓・目黒)すみれを演じた山本美月は「まだ終わった気がしなくて、明日からも来てしまうような感じです。母親役など初めての経験をさせていただいて…すみれの心もすごく揺れ動くので(役作りに)悩まされたんですけど、無事にクランクアップすることが出来ました」とあいさつした。

 神楽清役の新井浩文は、激しい拷問を受ける役どころでボロボロになった。「久しぶりに西谷(弘)監督とご一緒させていただけて、とっても楽しかったです。いつかまた会えるように頑張りたいです。皆さん、お疲れさまでした!」とあいさつした。

 南条幸男役の大倉忠義は「すごい終わり方でしたけど、良い役をいただいて本当にありがとうございました。3カ月間、お世話になりました。皆さん、ありがとうございました!」と語った。

 入間公平役の高橋克典は「お疲れさまでした。周りを見回しながら、回を追うごとに役作りを探っていく作業が非常に楽しかったです」と撮影を振り返った。