若者に献血を呼び掛けるライブイベント「LOVE in Action Meeting」が12日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで1200人を集めて行われた。

 日本国内の献血は、過去10年間で35%減っている。3年ぶりに司会を務めたフリーアナウンサー小林麻耶(38)の妹の麻央さんは昨年6月に乳がんで闘病の末に34歳で亡くなった。

 小林は「去年の『LOVE in Action Meeting』の時は、妹は生きていました。生きていることはすごいことなんだと思う。輸血をすると真っ青だった顔が、みるみる生き生きとしてくる」と振り返った。目を潤ませて「妹は幾度も幾度も輸血によって命をつないでもらいましたが、今はいません。でも、輸血がなかったら、もっと短い時間になってしまっていた。だけど、誰の輸血か分からない。だから、代弁者となって全国を回って輸血の大切さ、感謝の気持ちを伝えている。ありがとうございました」と話した。

 9回目の今年、初出場の6人組アイドル私立恵比寿中学は「でかどんでん」「自由へ道連れ」など6曲を熱唱した。「こういうイベントに出ることで、献血を知ることができる。私たちの歌で元気になって、献血へ行ってください」と訴えた。

 4人組ロックバンド、andoropは「Yeah!Yeah!Yeah!」、日本赤十字社の「はたちの献血」のキャンペーンソング「Ao」など5曲を熱唱した。ボーカルとギターの内沢崇仁は「悲しいニュースが多い。今も悲しい思いをしている人がいるということを思いながら、楽しみたいと思います」。

 6人組アイドルBiSHは「プロミスザスター」「BiSH-星が瞬く夜に-」など5曲を熱唱。「今日知ったことがあります。40分の献血で救える命があることや、血って人工では作れないこと。献血を訴えていきたい」と話した。