女性アイドルグループ仮面女子のメンバーで“東大アイドル”として活躍中の桜雪(25)が30日、東京・日本橋の三重テラスで、四日市市の伝統工芸品「萬古焼」の絵付けに初挑戦した。

 今年が「萬古焼」の創始者である沼波弄山(ぬなみ・ろうざん)の生誕300年にあたることから、同市では年間を通したキャンペーン「四日市STYLE~“BANKO300th”萬古焼の魅力」を繰り広げている。

 絵付けに初挑戦した桜は三重・津市出身。「萬古焼は有名なので知っていましたが、まさか三重県、それも四日市の代表的な伝統工芸品だとは知らなかった」と、花火とレモンの絵を描いた。「三重県が生んだ日本文化の宝物だと思いました。2年後には東京五輪もあるので、ぜひ世界に向けてアピールしていきたい」。

 「萬古焼」は優れた耐熱性が大きな特徴。芝泥の急須や土鍋などが有名。三重県指定伝統工芸品、三重県指定無形文化財になっていて、現在は「伝統工芸品」にも指定されている。中でも「四日市萬古焼」の土鍋は国内シェアは8割を占めると言われている。

 この日、同会場では東海ラジオで放送中の「1・2・3 四日市メガリージョン」の公開収録も行われ、同番組のパーソナリティーで、「みえの国観光大使」のあべ静江(66)も絵付けに参加。「三重県出身者として、頑張って萬古焼をアピールし、幅広い人から興味や関心を持ってもらえるようにしたいですね」とあべも意欲を見せていた。

 絵付けした「萬古焼」は、四日市市内の「ばんこやきの里会館」に展示される他、8月4日には「大四日市祭り」で仮面女子としてステージも行われる。

 また、不運の事故で脊髄を損傷し、両下肢麻痺となったメンバーの猪狩(いのかり)ともこ(26)については「10月の復帰に向けて一生懸命にリハビリを頑張っています。表情も明るくなって来たし、私たちも応援しています」。復帰は10月だそうで、イベントでMCを担当するという。