歌舞伎俳優片岡愛之助(46)が5日、大阪市内で、主演舞台「第11回 永楽館歌舞伎」(10月18~24日、兵庫県豊岡市)の取材会に出席した。

 永楽館は近畿最古の芝居小屋で、同歌舞伎は愛之助のライフワーク。今回は「御所桜堀川夜討 弁慶上使」「お目見得 口上」に続く上演演目を過去10回の演目から公募する。投票は郵送、FAXでも受け付けるが、インターネットでも可能で、演目公募のネット投票は歌舞伎界では初めて。

 公募を発案した愛之助は「1位になったものをやります。いろいろな思い出があり、私の中では1番はない。すべて心に残る演目でございます」と話した。

 結婚後3度目の開催となるが、今年も紀香が全面的にサポートする。昨年は豊岡市の小、中、高校生らのチケット代を1人3000円にして、負担を減らした。

 昨年の公演について紀香は「子どもたちがイヤホンガイドをしていないので、理解できないところが残ったのではないか」と指摘。今回は紀香の発案で舞台の進行に合わせて、あらすじなどを音声で「同時解説」するイヤホンガイドについて高校生は必ずつけるようするという。