87年に52歳で亡くなった俳優石原裕次郎さんの命日である17日、横浜・鶴見の総持寺で法要が営まれ、裕次郎さんの妻で石原プロモーション会長の石原まき子さんをはじめ、舘ひろし(68)神田正輝(67)ら所属俳優、約600人のファンが参列した。

 法要後、全国を巡回する「石原裕次郎の軌跡」展が8月22日の東京・松屋銀座を皮切りにスタートすることが発表された。約2年をかけて全国8カ所を回る予定という。昨年8月末に閉館した北海道小樽市の「石原裕次郎記念館」にあった所蔵品を全国のファンに見てほしいという企画が実現するもの。

 会見でまき子さんは、裕次郎さんからもらった婚約指輪や結婚指輪を初めて展示することを明かした。写真集に載ったことはあったが、実物の展示は初。

 まき子さんは「本物を皆さんのお目に触れていただくのは初めてです。かつて夫婦であった証拠の指輪を見ていただこう、と。当時は俳優同士の恋愛はご法度でした。いただいた時は感激しました」と、女優北原三枝として活躍していた時の裕次郎さんとの恋を振り返った。

 関係者によると、展示される指輪は、婚約指輪、互いに贈り合った結婚指輪、結婚1周年の記念に裕次郎さんからまき子さんに贈られた指輪の計4点。これまで、まき子さんが自宅に大切に保管していた。

 ほかに、裕次郎さんの愛車、メルセデスベンツ300SLガルウイング、映画「嵐を呼ぶ男」のドラムセット、19歳のころに書いた肖像画など約1000点が展示される。

 裕次郎さんの数々の遺品に、俳優たちも興味津々。舘は「ガルウイング、あれは本当にすごい。いただけるんなら…。ツアーが終われば」。神田も、裕次郎さんが着けていたロレックスに付いて語り「(ツアーが)終わったら僕のものじゃないかな」。

 まき子さんは「舘さんに土下座されても無理です。正輝ちゃんに言われても無理でございます」と即答、舘、神田ともにガックリだった。

 またこの日、金児憲史(39)が裕次郎さんのヒット曲「夜霧よ今夜も有難う」でデビュー。裕次郎さんが着ていたジャケットを着ると、司会者が「もしかしていただけるのでは?」。まき子さんはここでも「そういうわけにはいかない!」と即答して、全員を笑わせた。

 「石原裕次郎の軌跡」展は、東京・松屋銀座のイベントスクエアで9月3日まで開かれ、年内には名古屋でも開かれる予定。

 ほかに、徳重聡(39)池田努(39)宮下裕治(43)神田穣(22)岩永ジョーイ(24)増本尚(18)が出席した。