26日にスタートした徳永えり(30)主演のテレビ東京系ドラマ「恋のツキ」(木曜深夜1時)が、攻めに攻めている。

 「攻めに攻めている」というのは徳永本人の言葉を借りたもので、何が攻めているのかというと“ラブシーン”において攻めている。一口にラブシーンと言っても、いろいろあるのでそれは放送でご確認いただきたい。が、同局社員が「すごかった」と、ため息交じりに試写室から出てきたことを記しておく。

 結婚間近の恋人(渡辺大知)と16歳年下の高校生(神尾楓珠)との間で揺れるアラサー女性(徳永)の浮気心を描いた作品。物語には主人公の元彼(安藤政信)も登場し、徳永は3人の男性とラブシーンを演じている。演じる本人は「三者三様です」と笑っていたが、「隠すことで伝わらないのでは意味がない」とすがすがしかった。大和健太郎プロデューサーも「テレビドラマでも、まだこういう表現が出来るんだという気持ちで作ってきました」と話していた。

 性描写だけが注目されてしまうのは本意ではない。ぜひ画面全体の美しさにも注目して欲しい。全編シネマスコープ(映画の画面比率)で撮影されており、全体に青味がかった映像はさながら映画のよう。特に、徳永の声が何とも言えずよい。会見でその声に聞きほれていると、共演の安藤政信(43)も徳永の声を褒めていた。「初めてあいさつした時の声が心地よかった。好きな声の女優さんが何人かいますけど、そのうちの1人になりました」。

 今期楽しみにしているドラマの1つだ。