実力派俳優佐藤二朗(49)がMCをつとめ、15日午後7時から放送される「超逆境クイズバトル!! 99人の壁 夏の大花火」が、10月からゴールデン帯のレギュラーになることが15日、発表された。

 昨年の大みそか、今年の4月に、佐藤がMCを務めて放送されてクイズフリークたちの話題をさらった早押しクイズが、3回目でゴールデンに昇格した。

 レギュラー化の話に佐藤は「レギュラー化は本当何も考えてなかったですね」。「99人の壁」はフジテレビ入社3年目の千葉悠矢ディレクターが、コンペを勝ち抜いて決まった新感覚クイズ番組で自ら総合演出を担当する。「新人の総合演出×新人MC佐藤二朗」というフレッシュな組み合わせに佐藤は「新参者と新参者で大丈夫? フジテレビはどうしたの? フジテレビはなんでこんなこと許したの? 今も動揺しております」と話している。それでも「お母さんにはもう『レギュラー化決定した』と言ってしまいました。本当はまだ言っちゃいけなかったんですが、母親には電話で、つい(笑い)。俺、結構浮かれているのかな。母親も80歳なんで早めに言おうと思って」と喜んでいる。

 早押しクイズ「99人の壁」は、100人の一般公募の参加者の中から選ばれた1名のチャレンジャーが、ブロッカーとなった残り99人の参加者を相手に早押しクイズで対決する。チャレンジャーが5問連続で正解すれば賞金100万円をゲットできる。1問目は25人のブロッカー、2問目は50人と増えていき、最終的には99人がブロッカーとなった“99人の壁”を乗り越えなければならない。

 人数で圧倒的に不利なチャレンジャーに与えられた唯一のアドバンテージは、自分の“得意ジャンル”を指定してクイズに挑戦できること。「将棋」「刀」「イントロ」「カーリング」などジャンルは何でもOK。自分のためだけに作られたクイズで100万円獲得を狙うことができる。

 今回は前回までの一問一答形式の早押しクイズに加え、新たな早押しクイズ企画を用意。3枚の画像から答えを連想する「写真連想クイズ」や、答えが9個ある問題に対してチャレンジャーとブロッカーが交互で早押し解答する「穴埋めサドンデス」など、クイズのバリエーションが豊富になった。

 2時間放送の今回は2部構成。参加者100人の個性あふれるジャンルで対決する「無差別級」に加え、平成最後の年にちなんで、「安室奈美恵」や「イチロー」など「平成時代に活躍した日本人」に詳しい100人を集めた早押しクイズバトル「平成の日本人編」も開催される。

 千葉ディレクターは「1人の人間が大勢に囲まれる四面楚歌(そか)の雰囲気をつくりたいと思ったのが企画のきっかけです。それを早押しクイズバトルに落とし込んで今の形になりました。元々格闘技の番組に関わらせていただいていたこともあって、格闘技等のスポーツ特有の先が全く読めない感覚や、思わず魂が震えるような瞬間をバラエティーでも作り出したいと思っているので、99人の壁でもガチンコ感や生々しさみたいなものは大切にしています」と話している。

 斉藤の起用については「新企画ということもあって、せっかくならMCもこの番組がバラエティー初MCになる方がいいなと思って、佐藤二朗さんにオファーさせていただきました。佐藤さんがどんなふうに振る舞うのか、何を言うのか、そのへんは当初から全く想像がついてなかったので、それが逆にドキドキして楽しかったです」と話している。