俳優中井貴一(56)が20日、都内のNHKで、主演するBSプレミアム時代劇「雲霧仁左衛門4」(9月7日スタート、金曜午後8時)の会見に共演の内山理名、国村隼、永山絢斗と行った。

 人を決して傷つけない盗賊の頭である仁左衛門を演じる中井は「4までこられると思っていなかった。時代劇が少なくなる中、時代劇を続ける勇気を持つことが後の僕たちの世界にとって、とても大切。ある意味、悪が主役の話はエンターテインメント性があって面白いと思ってやってきた。4まで来られて出演者と幸せだねと話した。今回もエンターテインメント性を大切に撮っている。多くの人に楽しんでいただけたら幸せ」と語った。また「盗む行為はいけないことだが、その中に秩序を持たせる統率の仕方。変な言い方ですが理想のリーダー像に見えている。それが演じている時に心に響く」と演じる際に大切にしていることとして紹介した。

 仁左衛門を慕う盗賊の一員を演じる内山は「最後に仁左衛門への気持ちが出てしまう場面もあって見どころです」とPRした。また、「ロケで川を船で行くシーンの時、その川がアマゾンのようでした」と周囲を笑わせた。6月下旬には俳優吉田栄作(49)との交際が明らかになった。この日は会見後、報道陣に「交際の方は」と声をかけられたが、ノーコメントのまま笑顔で会場を後にした。

 国村は「物語が重層的に分厚くなっている」。永山は「中井貴一さんとは初対面。中井さんの役者としての深みを感じようと、じろじろとながめていました」と語った。