脚本家橋田寿賀子さん(93)と石井ふく子プロデューサー(91)が都内で会見を行い、来月放送されるTBS系「渡る世間は鬼ばかり 三時間スペシャル2018」(9月17日午後8時)の見どころを語った。

階段から落ちて入院することになった夫(角野卓造)と、看病する妻(泉ピン子)という展開から、夫婦のきずなをテーマに描く。橋田さんは「病室で2人きり、初めてお互いを見つめ合う。仕事をしなかったら夫婦はどうなるのか、というものを書きたかった」とし「いろんな夫婦がいますが、大事なのは互いに相手を認めること」。石井さんは「温かいドラマになっています。家族はやっぱりいいな、と思ってほしい」と話した。

50年のつきあいという90代の名コンビは、丁々発止のやりとりで元気いっぱい。橋田さんは、「2人で180歳。こんな記者会見あります? 皆さんばかばかしくてやってられないでしょう? 90になってまだ仕事してるのおかしくないですか?」と取材陣を笑わせ、今回の脚本は世界一周クルーズ旅行の時に「お船の上で16日で書いた」と明かした。

平成2年(90年)にスタートし、平成とともに歩んだ「渡鬼」が平成最後の年を迎えたことに、2人とも感慨深げ。橋田さんは「いい時代にお仕事できて感謝しています。若者を書く気はまったくないので、これで終わりじゃないですか? 平成とともに終わるという」とちゃめっ気たっぷり。石井さんから「それはない」とつっこまれ「いつもこうやってけんかしている」と、息もぴったりだった。