篠原涼子(45)主演映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(大根仁監督)が31日に公開となる。90年代のコギャルブームを謳歌(おうか)した女子高生時代と悩める大人になった今を対比しながら、あの頃の輝きを取り戻そうと奮闘する大人たちを描いた。主人公のように輝かしい90年代を過ごした篠原と、共演の板谷由夏(43)ともさかりえ(38)渡辺直美(30)が、座談会で青春時代を振り返った。

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◆90年代とJK時代

-篠原さんは94年に「恋しさと せつなさと 心強さと」が大ヒットしました

篠原 「恋しさ-」のおかげで音楽活動をいっぱいやらせていただいていた時期ですね。ドラマにバラエティーに、バタバタしてた。その時代を振り返っても、何をやってたのか、記憶が遠のいて消えてきている感じです。高校は3カ月しか行っていなくて、上京してライブをやったり、稽古だったり、おすし屋さんでアルバイトだったり。いわゆる「学生時代」という経験は少ないですね。

板谷 私は96年に上京しているので、90年代は学生というよりも、東京の生活が始まったイメージ。高校は女子高だったので、ノリとしてはこういう(映画のような)感じでした。何がおかしいのか分からないけど、ずっとワイワイしてる。先生の朝礼が始まる前のグッチャグチャな教室の感じとか、うちの女子高もあんな感じでしたね。りえちゃんはいちばんこの(映画の)世代だよね?

ともさか 映画の中で出てくるアイテムとか、コギャルの格好とかはよく見てたけど、自分は仕事をしていたので、ここまでコギャルに染まりきることはなかったです。でも、学校から出たらルーズソックスに履き替えたりとかしていましたね。(母校の)堀越、すっごく校則が厳しくて。

--山口紗弥加さんや佐藤仁美さんが同級生

ともさか 紗弥加はすごく仲が良くて、お家に泊まりに行ったり、休みの日も遊びに行ったりしてました。

篠原 今も続いてる?

ともさか 続いてる! 大人になっちゃうと2年くらい会わないこともあるけど、会っちゃえば割とすぐ、その時の感じに戻れます。

渡辺 私の世代は第3次ギャルブームで、パラパラも踊っていましたし、同級生のヤンキーはみんな、16歳のときはルーズを履いて、17歳になってからハイソックスに変わりましたね。ヤマンバギャルが流行って、私も日サロに行きたかったけど、日サロの店員が怖くて行けなかった(笑い)

一同 笑い

◆「egg」「写ルンです」

--当時のコンテンツといえば

渡辺 (劇中にも登場する)「egg」を読んでました。いずれこういうギャルになりたい、と思ってたら大人になっちゃったので、最近メルカリで「egg」の最初から最後まで、ごっそり買いました。自分の青春だったので。大人買いで中古のやつを買って、家に保管してたま~に見て、「あ、なつかし~」みたいな。買い物とか、お金がなくて行けなかったから、唯一の楽しみが「egg」。

篠原 私は「写ルンです」が思い出です。群馬にいたときに、オーディションを受けるにあたり、「写ルンです」で写真を撮ってもらうんですけど、出来上がりを見て、変だったらもう1回撮って。目をつむっちゃったり変な顔だったり、ピンぼけしてたりして、けっこうとまどわされた。でも、「写ルンです」のおかげでオーディションも合格しました。(続く)