尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(71)が、女子テニスの全米オープンで日本勢初の4大大会シングルス制覇を果たした大坂なおみ(日清食品)を祝福するとともに、大坂を躍進させたサーシャ・バインコーチの指導を挙げ「暴力肯定論者はサーシャコーチを見習って欲しいですね!」と呼びかけた。

大坂は日本時間9日に行われた女子シングルス決勝で、4大大会最多タイ24度目の優勝を狙った元世界ランク1位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)に6-2、6-4の1時間19分でストレート勝ちした。

尾木氏は「やったね! 全米テニス優勝! 大坂なおみさん」のタイトルでブログを更新。観客席からブーイングが巻き起こるなど完全アウェイの中で勝利し、さらに試合後のインタビューで、客席に向け涙を見せながら「みんながセリーナを応援していたでしょ。こんな結果でごめんなさい」と謝罪した上で、セリーナに「プレーしてくれてありがとう」と感謝した大坂の振る舞いを「しなやかな優しさ すてきなメンタルです」とたたえた。

また尾木氏は、これまでメンタルが弱く、試合中にラケットを投げつけるなどして乱れる場面が多かった大坂の成長に、「去年12月からドイツのサーシャコーチに変わったとたん わずか数カ月でグランドスラム優勝にまで導いたのです! ポジティブシンキング 我慢 体罰じゃなく口で諭したのです」とコーチの指導を絶賛。

「日本人なら・根性論・愛のムチ・暴力 選手を追い詰めるのです!」と日本のスポーツ界でパワハラなどの問題が噴出している現状を引き合いに出し、「暴力肯定論者はサーシャコーチを見習って欲しいですね! 教育関係者も猛省して頂きたいですね」と訴えた。