篠原涼子(45)が16日、都内で、主演映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(大根仁監督)の舞台あいさつに出席した。

劇中では、この日をもって引退する歌手安室奈美恵(40)の楽曲「SWEET 19 BLUES」と「Don’t wanna cry」が使用されている。安室と同じく小室哲哉氏プロデュースのもと音楽活動を行ってきた篠原が、記念すべき日に舞台あいさつに立ち、安室との思い出を語った。

安室について聞かれた篠原は、「一緒に小室ファミリーで音楽をやらせていただいた時代があって、安室さんとは音楽で携わる機会も多くて」と、なつかしそうに振り返った。

自身が音楽活動から離れていた時期に、安室とばったり遭遇したエピソードも明かした。「スーパーでたまたま安室さんに会って。レジにいたら『涼子さん、涼子さん』と、あちらから声をかけてくださった。『ドラマいつも見てます、応援してます』と言ってくれた」といい、さらに「その心の広さ、人間力が伝わったときに、『頑張ろう』と思えたし、この作品を通してこのような形でご一緒できて、小室さんもまた(劇中音楽担当として)いて、ご縁を感じる」と、不思議な縁に感謝した。

安室はこの日をもって引退するが、「人として優れた方になったと思うので、何かの形でお届けしていただく機会があれば…と望みを込めて、お祝いしたいと思います」と、26年間の音楽活動をねぎらいながらも、まだまだ活躍する安室を見たいと願う、複雑な気持ちものぞかせた。

舞台あいさつには広瀬すず(20)、リリー・フランキー(54)も登壇した。

広瀬は「世代ではないけど、私たちの世代から見ても第一線に立たれている方。女性がかわいいと思うもの、かっこいいと思うものの憧れが詰まっているのが安室さんという印象。劇中で歌わせてもらったり、直接ではないけど触れることができて光栄です」と話した。

リリーは「この映画で(音楽を)お願いしたときには、小室さんも安室さんも引退されるなんて、まさか知らなかった。日本のここ何十年の文化において、すごく大切なおふたり。もう見られない、聴けないという喪失感があるけど、映画を見て、何かを失って生きている切なさも増幅して、今、リアルタイムで見る『SUNNY-』は甘酸っぱい感じ」と、作品に重ね合わせて話した。