昨年7月に死去した作曲家平尾昌晃さん(享年79)の三男の歌手平尾勇気(37)が、平尾さんの3度目の結婚相手となった50代の妻を相手に、遺産などをめぐる法的措置を取ったことが22日までに分かった。

昨年10月、妻が平尾さんの音楽出版権管理会社とマネジメント・著作権管理など2社の社長に就任した。勇気は、この就任経緯に不正があったとして、東京地裁に「取締役の職務執行停止」などの申し立てを実施。音楽出版権管理会社について、21日に地裁が申し立てを受理した。

勇気は「株主総会は行われていなかった。不実の登記だ」などと主張。平尾さんの遺産相続についても独断で、手続きを踏んでいないとして「多くの疑惑解明のため、法人書類の開示を求める必要がある」として、25日に都内で記者会見を行う予定だ。

これに対し、妻は「平尾の生前からずっと『平尾個人商店』でやってきたので、株主総会などは確かにやっていなかったと思う。今回のことはすべて弁護士に任せています」と話している。

平尾さんは72年に結婚した最初の妻との間に長男、78年に再婚した元歌手小沢深雪さんとの間に次男と三男の勇気をもうけたが離婚。約20年にわたってマネジャーを務めた女性とは、13年に3度目の結婚をしている。