俳優金子ノブアキ(37)が、4日放送のフジテレビ系「直撃!シンソウ坂上SP 独占スクープ!サリン事件極秘資料 -オウム“天才”信者VS伝説の刑事-」(午後7時57分)のドキュメンタリードラマで、“伝説の刑事”大峯泰広氏を演じる。

大峯氏はロス疑惑、トリカブト保険金目的殺人事件、宮崎勤・元死刑囚による東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件など、昭和の犯罪史に残る数々の事件を担当してきた伝説の刑事。

今年7月、教祖・麻原彰晃・元死刑囚を含めた13人の死刑が執行され、大きな節目を迎えた「オウム真理教事件」でも、その解明に大きな役割を果たした。宗教団体「オウム真理教」が行った数々の犯罪の中でも、95年の「地下鉄サリン事件」は死者13人、負傷者6300人以上という犠牲者を出した前代未聞の無差別化学テロ事件だった。

「地下鉄サリン事件」の解決の裏側には、大峯氏と、“天才信者”と呼ばれたオウム真理教第二厚生省大臣、土谷正実・元死刑囚との緊迫した取り調べがあった。当時の報道映像も駆使しながら、“伝説の刑事”と“オウム天才信者”の知られざる攻防をドキュメンタリードラマで放送する。

金子は「大峯刑事が、多くの事件に関わってきたということにあらためて感服いたしますし、僕自身が演じさせていただくこともいまだに信じがたいです。今回のような取り組みは、本当に意味のあることだと考えていますので、俳優の一人として身の引き締まる思いです」と話している。

演じるに当たっては、大峯氏と対面して話を聞いた。「実際にお目にかかって、踏んできている場数が違う方だなと思いました。本当の闇や苦しみという部分に、何十年も大峯さんご自身の半身が当たっていると感じました。お食事をご一緒させて頂く機会があって、フランクにお話しさせて頂きましたが、どこか一つのチャンネルでは明らかに重力の重いものをお持ちでした。そして、何を言っても見透かされてしまいそうな怖さがありますし、大峯さんを知れば知るほど、刑事としての本能や天命を背負っていらっしゃる方だなと感じています」と話している。