俳優野村周平(24)主演のフジテレビ系連続ドラマ「結婚相手は抽選で」(土曜午後11時40分)が6日から始まる。

野村が演じるのはオタクで、過度の潔癖性で、女性に全くモテないのシステムエンジニア。ところが、少子化対策のために「抽選見合い結婚法」が制定され、25歳から39歳の独身男女は、抽選でお見合いをしなくてはならなくった。

河角直樹プロデューサーは「タイトルが非常にとっぴなドラマですが、若者の成長の物語。主人公が新たな自分を発見して成長していく。自分だったらどうするか考えながら見てください」と話している。

6日放送の第1話では、コンピューターソフト会社のシステムエンジニア・宮坂龍彦(野村)はは、オタクで過度の潔癖性であり、女性と会話もまともにできず全くモテない。行きつけの定食屋にマイ箸を持参して食事する龍彦は、偶然目が合った同僚の女性社員に思い切り避けられてしまう。

そんな龍彦が、新調したスーツで身を固め、区役所の大会議室へとやってきた。そこには20代から30代の男女がひしめきあっている。龍彦が緊張の面持ちでいると、そこに、関西弁でしゃべる地味な服装の・鈴掛好美(佐津川愛美)、超イケメンの銀林嵐望(大谷亮平)が入ってくる。そして最後に会場に来たのは、派手ないでたちの美人、冬村奈々(高梨臨)。

そこは「日本政府主催 抽選見合い 実施会場」とあった。時は三カ月ほどさかのぼる。衆議院議員の小野寺友紀子(若村麻由美)は、官房長官から内閣府特命担当大臣に任命される。担当するのは「抽選見合い結婚法だった。

その頃、龍彦は女性社員にドン引きされ続け、オタク仲間の鯨井(加藤雅人)、北風(松本享恭)に慰められながら、一度は自分も恋愛をしたいともがいていた。

奈々はコネ入社したラジオ局でハガキ整理など雑用ばかりを任せられる日々。そんな奈々の彼氏である嵐望は広告代理店社員で、テキパキと会議を仕切っている。好美は関西の田舎の看護師で、何かと自分にかまう母親の過干渉に少しへきえきしていた。

そんな若者たちの前に、ネット動画で政府より新重要法案が発表された。「抽選見合い結婚法」。小野寺によって説明されたその法案は、25歳から39歳までの各自治体内の男女を無作為に抽選で組み合わせてお見合いをさせた上、どうしても気にいらずに3人断った場合は、テロ対策活動後方支援隊に2年間従事しなければならないというものだった。法案は日本中を大混乱に陥れる。しかし「抽選見合い結婚法」は衆参両院であっさり可決され、実施されることとなった。

そこから、龍彦、奈々、嵐望、好美の人生は、大きなうねりに巻き込まれていく。