水谷豊(66)反町隆史(44)が20日、都内で行われた北九州市主催イベント「KitaQフェスinTOKYO」で、テレビ朝日系ドラマ「相棒 season17」(水曜午後9時)の特別イベントを開いた。

17日放送の初回と24日放送の第2話、17年の映画「相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人! 特命係最後の決断」のロケを北九州市で行っている。関係者によると、一般客を入れたトークショーは、映画の舞台あいさつ以外では異例という。

「相棒 season17」初回は、平均視聴率(関東地区、ビデオリサーチ調べ)が17・1%を記録。反町が4代目相棒となった過去3回の初回は「14」が18・4%、「15」が15・5%、「16」が15・9%で、2番目の好発進だった。水谷はシリーズの回数、放送日、視聴率3つに「17」がそろい、「17そろいましたね。不思議な現象ですね」と笑った。

水谷は北九州ロケ中に、反町とすしを食べたエピソードを明かし「おいしかったですね。劇場版IVの時に連れて行っていただき、おいしかった。今回も、ぜひ行こうと2人で行きました」。反町が「(撮影が)北九州から始まったので、地方でご飯に一緒にうかがった。(水谷との)距離が縮まって、良い機会で行かせていただいた。(店に)たまたま僕たちしかいなかった」。水谷は「(すし屋の)魚が喜んでいた」と笑わせた。

水谷は反町との距離が、さらに縮まったエピソードとして、気付いたら鼻歌を歌うクセに反町が付き合うようになったと明かした。「僕は気が付いてなかったんですけど、現場で鼻歌を歌うクセがあり、気が付いたら歌っているらしい。(反町は)1、2年目は鼻歌を歌っても知らん顔をしていましたけど、最近、僕が歌ったら一緒に付いてくる」と苦笑した。反町が「知らない歌がある」と笑いながら突っ込むと、水谷は「年代が違う?」と切り返して笑いを誘った。

水谷演じる警視庁特命係の杉下右京と反町演じる冠城亘とのコンビは4シーズン目。今回は前シリーズ最終話でサイバーセキュリティー対策本部から左遷された浅利陽介(31)演じる青木年男を加え、特命係は異例の3人体制でスタート。第1話では、妻の三上冨貴江(とよた真帆)が国家公安委員という資産家、鬼束鐵太郎(中田博久)の失踪事件に興味を持った右京と亘と青木が独自に調べる中、右京は鬼束が殺害されたと確信。自分のクビを懸けて、鬼束家の離れ家を破壊しつつ家宅捜索したが、鬼束の遺体は出なかった。最後に、亘が「杉下右京なき後、特命係を盛り上げていくのが、俺の任務だ」と口にすると、右京は「なるほど」と言い紅茶をすすって終わった。第2話では、右京は退職が既定路線の中、“残務処理”の名目で亘と捜査を続行する中、正式に辞表の提出を求められ絶体絶命の窮地に陥る。

水谷は2話の見どころを聞かれ「初回で解決できなかったこと、右京が大胆な行動を取ったことが全て明らかになります。初回でクビになったら、どうしようかと思いましたけど来春まで続きます。お楽しみに」。反町は「すごくスピード感があって重厚な内容になっています」とアピールした。【村上幸将】