女優角替和枝さん(享年64)が27日に原発不明がんで亡くなって一夜明けた28日、遺体が安置されている都内の自宅には、石倉三郎(71)品川徹(82)ら親交がある俳優が弔問に駆け付けた。

角替さんや夫の俳優柄本明(69)との共演も多かった石倉は、柄本が付き添う中、角替さんと対面。「かわいい顔をしていました」と肩を落とした。最後に角替さんと会ったのは3日前だったという。

9月に会った際は様子に変わりはなかったという。「病気の気配もなく、冗談も言っていた」と振り返る。その後、出演舞台のけいこで一緒だった柄本から、角替さんが病気だと聞いたという。「毎年、検査していたのに。こんなに早いとは…。したい芝居もたくさんあったはずなのに。むなしいですよ」。石倉によると、角替さんは手術せず、自宅療養していたという。柄本の様子については「気丈にやってますよ。でも、しんどいと思います。飯だけ食えよ、と声を掛けました」と話した。

柄本は所属事務所を通じ、ファクスで角替さんが原発不明がんで亡くなったと報告。「妻柄本和枝(芸名角替和枝)が旅立っていきました。(中略)改めてごあいさつさせていただければと思いますので、今はそっとしておいていただければ幸いです」とつづった。葬儀は近親者だけで執り行い、後日、お別れの会を開催する予定。

この日午後、自宅には供花が続々と届けられた。自宅前には報道陣が20人以上集まったが、所属事務所関係者は「何もお答えできません」とだけ話した。