日本テレビ定例社長会見が29日、東京・汐留の同社で行われ、大久保好男社長は10月の視聴率月間3冠王を逃したことについて、「全体に午前午後平日のベルト番組が少し苦戦している。ただ各番組新しい企画などを入れているので、これから盛り返してくれると期待している」と話した。

また、福田博之編成局長は、「ゴールデン、プライムで勝って全日で負けは、朝帯のベルト番組で苦戦しているということ。改善のポイントがあれば取り組んでいく。ポイントが上がって来るには時間がかかると思うが、番組フローの改善に全力を尽くしている」と説明した。

また、プライムでも2位に肉薄されていることに「危機感は感じている。視聴率で差を着けられているドラマには力を入れたい。日テレはドラマだけでなく、ターゲット属性へのアピールが足りていないのかなと。中身は自信を持って作っているので、PRの方向性などをその都度見直したい。この枠をリアルで見ようという意識が離れているので、1枠1枠をしっかり作り込んでアピールしていきたい」と話した。

同局は在京民放テレビ局歴代最長となる58カ月連続の視聴率月間3冠王記録が同日、テレビ朝日に阻止された。「3冠王」は全日(午前6時~午前0時)、プライム(午後7時~11時)、ゴールデン(午後7時~10時)のすべてでトップを取ることだが、10月の全日トップをテレビ朝日に明け渡した。なお、同局の全日月間視聴率は、9月まで63カ月連続でトップだった。

また、週間視聴率ではテレビ朝日に9、10月で2度、3冠王を阻止されていた。