第31回日刊スポーツ映画大賞、石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、石原プロモーション協賛)のノミネートが22日、決定した。興収30億円を超える大ヒットとなった「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)が、作品賞、監督賞、石原裕次郎賞、上田監督が新人賞と、4部門にノミネートされた。同作は製作費300万円、2館の公開からスタートし、口コミで評判が広まった。

最多ノミネートは「万引き家族」(是枝裕和監督)の作品賞、石原裕次郎賞、監督賞、主演女優賞など6部門7候補。今年9月に亡くなった樹木希林さん(享年75)が同作を含めて3作品に出演、助演女優賞にノミネートされた。

ノミネートは選考委員17人の投票で決定。受賞作、受賞者は選考会を経て12月上旬に紙面発表する。授賞式は同28日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで行われる。

◆石原裕次郎賞、石原裕次郎新人賞 戦後を代表するスター、石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、石原プロモーションの全面協力で日刊スポーツ映画大賞に併設。興行的にヒットした作品や完成度が高く大作感のある娯楽作に贈られる。賞金300万円。石原裕次郎新人賞は、裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人男優に贈られる。賞金100万円。選出へのハードルは高く、過去30回で受賞者は14人。