落語家立川志らく(55)が、審査員を務めた2日放送のテレビ朝日系「M-1グランプリ2018」で、物議をかもした自身の審査について説明した。

同コンテストの審査員を初めて務めた志らく。師匠の立川談志さんが2002年に審査員を務めた際には「下ネタが嫌い」という理由でスピードワゴンに50点というまさかの低点数をつけて物議をかもしたが、志らくが今回つけた最低点は85点と、平均的なジャッジだった。

しかし、最高点は全審査員中トップとなる99点をジャルジャルにつけた。「笑えなかったが面白かった」とコメントして最高点をつけたことに、ネット上では疑問の声もあがっていたが、志らくはツイッターで「ジャルジャルに笑えなかったが面白かったというのは最高の褒め言葉。プロ同士、つまりライバルだから笑えない。でも最高に面白いのです。談志の落語を聴いて私は笑わない。でも一番面白い。という事」だと説明。「私を不快に思った人に対しては不徳の致すところ。私が上岡龍太郎先生ほどの認知があったらいいだけの話。もっと頑張ろう」とした。

また、最終決戦での霜降り明星については「新しい感覚。客の盛り上がり」を評価して票を入れたが、「ボタンを押す瞬間まで悩みました。クラシックとロックを比べてるみたいで」という。和牛と霜降り明星とで最後まで悩んだというが、「和牛のオレオレ詐欺のネタ、よく出来ていた。ただあのパターンは落語、そして映画にすでにあるのです」と説明し、「テクニックで選ぶより価値観、センスで選ばないと漫才師ではない私の価値はないと判断して霜降りにしました。多分霜降りは私の一票だけだと想像していたのは外れました」と明かした。