俳優織田裕二(50)主演のフジテレビ系連続ドラマ「SUITS/スーツ」(月曜午後9時)の最終回が17日に放送される。

織田が演じるのは、勝利のためなら手段を選ばないスーパーエリート弁護士・甲斐正午。相棒のニセ弁護士・鈴木大輔をHey!Say!JUMP中島裕翔(25)、弁護士事務所「幸村・上杉法律事務所」のボスの幸村チカを「東京ラブストーリー」以来27年ぶりの共演の鈴木保奈美(52)が演じる。

最終回を前に撮影をクランクアップした織田は「良いチームだったなぁというのが実感です。海千山千のキャストさんやスタッフさんが集まっていたので、安心感もありましたし本当に助けていただきました。原作が世界的な大ヒットドラマということで、撮影当初は不安やプレッシャーもありましたが、安心感のあるキャストさんやスタッフさんがいてくださったおかげで自由にやらせていただきました。原作とは撮影日数も予算も桁違いですが、少しでも日本版ならではの良さを出せたらという一心で取り組みました。撮影が終わるとなると、甲斐というキャラクターから離れるのは少しさみしいですね」。 バディを組んだ中島については「原作ではバディを組む2人の年齢差が10歳くらいですが、こちらは25歳以上も離れていて(笑い)。あまり細かいことは気にせず、原作の精神の部分だけを抽出して演じようと話していました。大輔は原作と少し設定が違うところもありましたが、その部分を中島くんが自然なお芝居で対応していたのが印象的です。甲斐は大輔の教育係なんですが、あまりベタベタとした関係性ではなく、あえて突き放して、背中で見せていくということを心がけました」。

91年の「東京ラブストーリー」以来27年ぶりの共演となった鈴木については「原作とは設定が大きく異なるので、ちょっとむちゃな役をふられた感じだと思うんですが、さすがと言いますか、本当に助けていただきました」と振り返った。

最終回では、甲斐(織田)は、最高検察庁の検事・沢田仁志(市川海老蔵)から提供された資料で、自らが検事時代に担当した殺人事件が冤罪(えんざい)だったことを知る。上司だった柳慎次(國村隼)が重要な証拠を隠蔽(いんぺい)していたのだ。

13年前、世田谷で名門私立高校に通う女子高生が惨殺された。強姦(ごうかん)目的の殺人として逮捕されたのは、前科がある無職の男・栗林紡(淵上泰史)だったが、本来検証されるべき新証拠が柳によって甲斐の目に触れないところに置かれていた。甲斐は栗林の再審請求をすることを決意する。

自ら起訴した事件を、自らが再審請求、弁護する前代未聞の事態に法曹界は騒然となる。この件で甲斐が検察を敵に回すことになると、沢田が忠告しにくる。再審を諦めることを迫り、もし甲斐が言うことを聞かなかった場合は「検察は本気で甲斐をつぶしにかかる」とはっきりと脅される。警察の邪魔も度々入り、窮地に陥る。

四面楚歌(そか)の中、甲斐は、大輔(中島裕翔)と共に再審請求に向けて苦闘する。甲斐はもしこの再審請求が失敗すれば弁護士をやめる覚悟で、また大輔は無資格であることがチカ(鈴木保奈美)にバレたため最後の案件であるという覚悟で、共に臨む。