2月に開催される2019年度のアカデミー賞授賞式が、30年ぶりに司会者なしで行われるという異例の事態が報じられている。

コメディー俳優のケビン・ハート(39)が、同性愛者たちに対する過去の差別ツイートがもとで、司会者として発表された2日後には自ら辞退を発表。ツイッターで個人的に、差別発言について謝罪した。

アカデミー側は、発言について公式に謝罪すれば、引き続き司会者として起用するとオファーするも、ハートはこれを受けず、決裂した。

米業界紙バラエティーの報道によると、アカデミー側は司会者探しをあきらめ、一連の一流スターたちに場面の紹介を行わせるつもりだという。例年、司会者の独り語りで幕を開けるオスカーだが、今年はレディー・ガガやケンドリック・ラマーら音楽界からの候補が目立っていることから、映画の中の音楽に焦点を当てる趣向のようだ。

授賞式は2月24日に行われるが、同紙によると、プロデューサーたちは、あと6週間で授賞式に出演する一流スターらを探し出さなければならず、大わらわだという。(ニューヨーク=鹿目直子)