「さくらももこ ありがとうの会」が11日、静岡市清水区のエスパルスドリームプラザで始まった。「ちびまる子ちゃん」などの作者で知られ、昨年8月に乳がんで亡くなった漫画家さくらももこさん(享年53)にちなんだものが展示され、初日から多くの人々が集まった。

原画約30点や実際に使用していた筆記道具などに加え、生前に静岡市へ寄贈された描き下ろしデザインのマンホールなど、多くの人が楽しめる展示内容になっている。清水区の女性は「地元の風景などがたくさんあって良かった。アニメや原画だけでなく、珍しいものもあった」と満足げに話した。

会場を運営する株式会社ドリームプラザ・大井一郎社長は「以前、お別れの会を行いましたが、一般の方々に向けたものはなかったので、ファンの方にさくらももこ先生の人となりを知ってもらう良い機会になると思います。また、先生や出身地の清水について、多くの人に知ってほしい」と訴えた。

この展示会は2月11日まで、3階のちびまる子ちゃんランド横の特設会場にて開催される。入場無料。【和田憲明】