女優安藤サクラ(32)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の25日に放送された第96話の平均視聴率が21・6%、26日放送の第97話が21・8%(ともに関東地区)だったことが28日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は初回の23・8%。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏(55)、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏(50)が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜(14)が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、萬平(長谷川博己)が福子(安藤サクラ)との会話中の身近な出来事の話から新たな条件を思いついた。常温で保存が出来ることと安心安全であることを加えた。そんなある日、源(二宮輝生)と幸(三宅希空)が泥まみれで家に帰ってきた。福子らが気づかぬ間に学校でイジメられていて、友だちとケンカをしたということだった。理由を聞くと萬平が理事を辞め、ルンペン扱いされたということだった。源はラーメン作りをやめてほしいと訴えたが福子は泣く幸らをなだめ、「お父さんは発明家や。バカにした友だちも、きっとお父さんが作ったラーメンを笑顔で食べ、おいしいと言ってくれる」と話すと、萬平も「みんながビックリするラーメンを作るんだ」と言って、優しく慰めた。

その日以来、萬平はラーメン作りに没頭した。本を図書館で借りてきて読んだり、毎日屋台などでラーメンを食べていた。苦しい生活をしていたが、その外食費は福子が働き、なんとかやりくりした。そんな時、飽きのこない味を福子と話していると、安くておいしい出汁がでる鶏ガラを使ってはとアドバイスを受けた。早速、いろいろ試してみたが納得した味には仕上がらなかった。また麺も乾麺でやる方向で決めスパゲティの麺などを試したが、失敗した。いろいろ悩む萬平は、翌朝、福子が作る朝食の中の昆布から味のついた乾麺を思いついた。そこで香田家の人たちにも話をしたが、いまいちピンときていなかった。しかし名前を付ければ、話が出来るのではとのことから、鈴(松坂慶子)が付けた“即席ラーメン”に決まった。そして、萬平は早速、「即席ラーメンを開発する」と言って庭に研究所を作り始めた、という内容だった。