松任谷由実(65)が4日、冬恒例公演「サーフ&スノー」を新潟・苗場プリンスホテルで開幕。昨年のNHK紅白歌合戦で話題になった桑田佳祐(62)との“コラボ”を「私と桑田君に神が降りた」と振り返った。

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紅白で究極の大トリのサザンオールスターズが「勝手にシンドバッド」を披露中、ユーミンはサンバを踊りながら“乱入”。桑田と密着して踊った件に言及した。「吸い込まれるようにあの場に行きました。違うディメンション(=次元)にいましたね。日本中の皆様を、違うディメンションにお連れしました」と振り返った。

「勝手に-」の途中、NHKのディレクターから死にそうな顔で「真ん中に行ってください」と指示され、中央に出ていったという。「勝手に-」の歌詞の一部を引用し、ユーミンが創造した神にたとえて説明した。「私と桑田君に日本の神が降りてきた。古事記にも出てくる『ムナサワギノコシツキノミコト』とでも言うんですかね。すごいバイブレーション(=共鳴して)で、これはいけるぞと。私がサンバを踊りながらやってきたのを見て、桑田君の方もそう思ったみたい」。自身について「マイクを渡された途端、まわしを着けた土佐犬になっちゃった。『勝手に-』が始まって、サンバを踊る土佐犬になって。まわしが外された瞬間、グワッとなって、真ん中に行っちゃった」と、スイッチが入った瞬間をユーモアたっぷりに明かした。

共演は32年ぶり。「何より感心したのは、桑田君は案外ウブだなと。私がキスしたら、ピクッとした。でもすぐに腰に手を回して、女に恥をかかせないぞと。さすがだなと思いました」とうなった。終了後、桑田とは「直接、話してないんですよね」と残念がった。