演歌歌手渥美二郎(66)が5日、東京・浅草公会堂で、歌手生活50周年を記念した「演歌道五十年ファイナル熱唱!! 渥美二郎コンサート」を開催した。

16歳から地元の東京・北千住で演歌の流しを始めた渥美は「自分の大好きな大好きな歌を50年歌わせていただきまして、幸せ者だとつくづく思っております」と、詰めかけた1000人のファンにあいさつした。

コンサートでは「男の航路」「慟哭のエレジー」、流し時代に歌った思い出の曲、「山谷ブルース」「傷だらけの人生」などを歌唱。2人組ユニット「来世楽」とのコラボ曲では、ベンチャーズ風にギターを弾きながら「黒田節」「ソーラン節」など全21曲を披露した。

89年には胃がんを患った。末期のスキルス性胃がんで「もうだめかなと思っていたのですが、あれから30年、こうして生きているのが不思議な感じがします」としみじみと振り返った。最後は「術後のステージからそれまで何十倍のありがたみ、感動を味わっています。まさにお客さんの拍手のおかげで生かしてもらっているんだなと思います」と観客に感謝。「これからも体の続く限り歌っていきたい」と力強く誓った。