大沢たかお(51)が27日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「キングダム」(佐藤信介監督、4月19日公開)完成披露試写会で「知っている役者が、全く別人のキャラクターとして存在していることに衝撃を受けた。日本で見たことがない作品」と絶賛した。

大沢は劇中で王騎(おうき)を演じた。原泰久氏(43)原作の漫画では、その強さから非常に大きく描かれることもある天下の大将軍だ。それだけに大沢自身、撮影に入る前に半年以上をかけて肉体を徹底的に鍛え抜き、10数キロの増量を敢行して王騎を作り上げた。

大沢は壇上で、自らの役作りに関しては一切、触れることはなかった。それ以上に、大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信を演じた主演の山崎賢人(24)、中華統一を目指す若き王・■政(えいせい=後の秦の始皇帝)を演じた吉沢亮(25)ら若い共演陣のことを「あまり後輩という感覚はなく、皆さんはプロ」とたたえた。

その上で見どころを聞かれると「見ていただくと分かるんですけど、ここにいる姿、顔とは全く別人が映像の中から飛び出してくる。僕は現場でも驚いたし、衝撃を受けた」と語った。

大沢自身、13年には主演映画「藁の楯」(三池崇史監督)が世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭コンペティション部門に出品され、同映画祭に参加した。モデルとしてパリコレクションへの参加経験もある大沢が「あまりこういう作品は日本で見たことがない。素晴らしい作品を見させていただいた」と絶賛する言葉には、ひときわ力がこもっていた。【村上幸将】

 

■は亡の下に口、下に月女迅のツクリを横に並べる