萩原健一さん(享年68)の死去を受けて、ドラマ「太陽にほえろ!」など多数の作品で共演した女優の高橋恵子(旧芸名関根恵子=64)が、日刊スポーツの取材に応じた。「兄のように感じていた」という萩原さんの死を悼んだ。

高橋は「ショックです。びっくりしました。最近10年くらいお会いしていなかったのですが、テレビを通して見ていて、元気にしているんだな、と安心していたので…驚きました」と言葉を詰まらせた。萩原さんが病名を公表せずに11年から闘病していたことについて、「『ショーケン』として、ずっとみんなの憧れであり続けなきゃいけない、という気持ちがあったんじゃないでしょうか」と推し量った。

72年にスタートした「太陽にほえろ!」で初共演した。「私が17歳の時でした。ショーケンさんは自分でいろいろアイデアを出される方で、劇中で亡くなる時のシーンにも、ご自身のアイデアが採用されていたんじゃないかと思います。着るものにもすごくこだわっていらっしゃって、刑事らしくないスーツを着て、新しい形を打ち出していました」と振り返った。

81年の映画「魔性の夏」や、82年のドラマ「君は海を見たか」など、共演作品も多かった。「ハラハラさせられる面もありましたが、他にああいう個性を持った人はなかなかいないと思います。ショーケンさんの事務所にお世話になったこともありました。兄のように感じていました。最期まで、個性を持ち続けた方だったのではないでしょうか」と残念がった。

高橋は「一緒に共にした方々が亡くなっていくのは寂しいです。昭和でも平成でもご一緒したので。1つの時代が終わった、という感じです。ご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。