先月26日に亡くなった歌手萩原健一さん(享年68)が、生前に死への覚悟を示したNHK「クローズアップ現代 独自映像“ショーケン”最期の日々」が4日、放送された。

死の17日前の先月9日に、8年間にわたる闘病の日々を記録した映像53時間分をNHK関係者に渡していた。

萩原さんは、妻のモデル冨田リカ(57)など、ごく身近な人間以外には重病であることは知らせずに芸能活動を続けていた。「がんになるっていうことは、今までと違う自分を発見すること。抗がん剤を使うと声がかすれる。それをどう使うか。体力の限界はあるが、知恵の限界は、まだ使ってないんじゃないか」と、病を抱えながら役作りにかける思いを語っていた。

萩原さんは10万人に1人ともいわれる悪性腫瘍・GIST(消化管間質腫瘍)で、11年から8年にわたり闘病していた。先月25日に救急車で緊急搬送され、26日に亡くなった。