お笑いコンビ、キングコング西野亮広(38)が25日、都内で「毎日広告デザイン賞」の広告主参加作品部門でグランプリに当たる「最高賞」を受賞した。

受賞したのは昨年11月16日に毎日新聞朝刊に掲載された広告「西野亮広最新刊『新世界』本日発売」。165点の候補の中から選ばれた。西野が個人でスペース(全15段)を購入。コンセプト、デザインのディレクションを行った。

西野は「場違いかなと思いながら、この場に来ています。無難なことを言うか、チャレンジするか。チャレンジします」とあいさつして、話し始めた。

「先日、私の友達の女の子がストーカー被害にあった。60歳くらいのおじいさんに10日間くらいつけられた。ある日、マンションのドアの前に立っていた。下の方を出して怒立したものを郵便受けに出し入れしていた。警察に電話して、捕まったんですが3つの罪に問われた。脅迫罪、わいせつ物陳列罪、そして3つ目は住居侵入罪。これが勉強になった。あそこだけでも住居侵入罪になるということです」と話して、会場をシーンとさせた。

苦笑いしながら「挑戦した方が、いいぞということです。本当につらいです」と話しながら、ステージから足早に消えた。

同広告は一面の西野の横顔に、雨のように活字が降っている。活字は著書「新世界」の前文の文章になっている。主催の毎日新聞社の丸山昌宏社長は「デザインはもちろん、広告が芸人活動を現している新しい時代の広告」と話した。日本の広告賞で一番長い1931年(昭6)からの歴史を持つ同賞で、タレント、芸人制作の広告作品の受賞は史上初めて。