演歌歌手の紫艶(しえん)さんが3月10日ごろ、都内の自宅で病気のために亡くなっていたことが2日、分かった。41歳だった。兵庫県出身。関係者によると、葬儀は同15日に近親者のみで行われたという。

紫艶さんは幼いころから民謡を習い、「中江ひろ子」として活動スタート。「紫艶」に改名し、00年に日本有線大賞新人賞を受賞した。16年には、上方落語の大御所、桂文枝(75)との「20年愛」が報じられ、注目されたこともあった。

事情を知る関係者によると、紫艶さんは都内の自宅で1人で暮らしており、3月上旬に連絡がとれなくなった母が心配し、自宅で亡くなっているのが発見されたという。

紫艶さんは、文枝との騒動後、歌手としての再起を目指し、前向きに再始動。とくに重大な持病はなかったといい、急死とみられる。また別の関係者によると、最近は、仕事への意欲も強まっており、女優の仕事依頼もあったという。

文枝はこの日、大阪・なんばグランド花月で3回の出番を終え、同日夕に同劇場を後にした。白いマスクに、グレーのハンチング帽姿で足早に車へ。報道陣から「紫艶さんがお亡くなりになりましたが」と問いかけられたが、無言のまま。車の後部シートに座り、終始うつむきかげんだった。