お笑いコンビ、南海キャンディーズ山里亮太(42)西川きよし(72)が13日、都内で「ユヌス・よしもとソーシャルアクション」メディアカンファレンスに出席した。

吉本興業は、経済学者ムハマド・ユヌス氏が提唱する地域の問題解決を目的としたビジネスモデル「ユヌス・ソーシャルビジネス」を実践。各都道府県に住み活動する「住みます芸人」と、地元のためのサービス事業を展開する。この日、その進捗(しんちょく)報告が行われた。

報告会には山梨、岡山、栃木などで事業を進める若手芸人が登壇した。高齢者のための買い物支援や、集客に悩む地方水族館の再建といった取り組みを紹介すると、山里は「住みます芸人が街の経済を動かしている。吉本の芸人に何できるのかと思われているところを、いい意味で裏切っている。うちの会社っていい会社だったんだ」と冗談を交えつつ、感心したように話した。

「住みます芸人」を激励に駆けつけた西川は、「地域の中に住み着いていただいて、頑張っている」と後輩をねぎらった。一方で取り組みをまじめに紹介する姿に、「本当にいいことしてるな。でも、もうちょっとだけ笑いも欲しかった」と本音を明かし笑いを誘った。

06年にノーベル平和賞を受賞したユヌス氏は、最大利益を求める従来型のビジネスではなく、社会問題を解決することを目的に、持続可能な事業の展開を目指している。