俳優の西島秀俊(48)、佐々木蔵之介(51)、高嶋政宏(53)、モデルで女優の本田翼(26)、元乃木坂46の深川麻衣が(28)が15日、大阪・ミナミの道頓堀で行われた映画「空母いぶき」(若松節朗監督、24日公開)のイベントに参加した。道頓堀・戎橋周辺にはファンら約5000人が集まった。

かわぐちかいじ氏の人気同名コミックの実写映画化。国交のない架空の国から領土の離れ小島を占拠された日本が、自衛隊初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を主力とする艦隊で奪還するまでの24時間を描く。

潜水艦「はやしお」の艦長役の高嶋は「この映画で本当に戦争っていけないんだなって、つくづく思った。ただ最近のニュースを見ていると、来てほしくないけど、本当に来るべき、そういう瞬間に備えなければいけないのかなと…」。北方領土へのビザなし交流訪問団に参加した際、戦争による北方領土奪還に言及した丸山穂高衆院議員(35)の不適切発言がトップニュースになっていることなどを念頭にしたのか、高嶋は神妙な面持ちで「悲しいことなんだけど、いまの世界をとらえている映画になってしまった」と話した。

空母の艦長役の西島は「今回の映画は日本にかつてない危機が訪れ、自衛官、政治、マスコミ、一般市民がどうするか。ぜひ映画館に足を運んでほしい」とPRした。副長役の佐々木は「映画はエンターテインメントなので、どうみていただいてもいい」と船上からメッセージを送った。ジャーナリスト役の本田は「当たり前の日常を守ってくれている人たちがいることを知ることができた」と振り返った。

映画では一般市民の視線となるコンビニのアルバイト店員・森山しおりを演じた深川は道頓堀イベントに「いつも橋の上から見ているけど、船の上からは初めて」と喜んだ。最後は全員が「見に来てや~」と関西弁で締めた。