漫画「ONE PIECE」の原作者で漫画家の尾田栄一郎氏(44)が、アニメ放送20周年記念映画「劇場版ONE PIECE STAMPEDE」(大塚隆史監督、8月9日公開)のために書き下ろした、最新ポスタービジュアルが4日、明らかになった。

今回のポスターは、火に包まれて崩れ落ちる建物の中、主人公のモンキー・D・ルフィ、海賊のトラファルガー・ロー、王下七武海のバギーとボア・ハンコック、海軍の中将スモーカー、革命軍のサボ、CP-0のロブ・ルッチが一点を見据えて躍動する中、「立ち上がれ、全勢力。」の文字が躍る。その下には、海賊王ゴールド・ロジャー率いるロジャー海賊団の船員で“鬼”の跡目の異名を持つ、ダグラス・バレットの、荒々しい表情が浮かび上がる。

今回のポスタービジュアル解禁とともに、バレットの過去と能力も明らかになった。バレットは若くして英雄と呼ばれるほど軍人として戦場で活躍したが、とある事件をきっかけに軍部を辞任。その後、ロジャーの強さに憧れてロジャー海賊団の船に乗った。

ロジャー亡き後のバレットの動きは謎に包まれているものの、周りの武器などあらゆるものを合体させ、変形させる能力を保持する上“覇王色の覇気”も宿しており、その実力は海賊王にも迫るとみられる。その力を持って、最大危険度を誇るインペルダウンレベル6を脱獄した、史上最悪の脱獄囚として恐れられている。ポスターで共闘する7人のオールスターメンバーをもってしても、一筋縄では倒せないとみられる危険な存在だ。

尾田氏は09年「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」(興行収入48億円)、12年「ONE PIECE FILM Z」(68億7000万円)、16年「ONE PIECE FILM GOLD」(52億円)と連なる劇場版シリーズのビジュアルを毎回、描いてきた。フジテレビ系でアニメの放送が始まってから20周年を迎えた記念作「ONE PIECE STAMPEDE」のために、連載執筆の合間を縫って最新ビジュアルを書き下ろした。このポスターは、10日発売の「週刊少年ジャンプ」に付録としてつく。