女優広瀬すず(20)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の21日に放送された第71回の平均視聴率が20・8%、22日放送の第72回が21・0%(ともに関東地区)だったことが24日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、なつらがいる作画課に新人で演出助手の坂場一久(中川大志)がやって来た。そして原画担当の下山(川島明)に動画への動きで「これでいいんですか。おかしくないですか」と疑問をぶつけてきた。絵を担当し描いたなつは意図を必死に説明した。しかし坂場は淡々と矛盾を指摘してきた。すると下山がふたりの間に割って入ってきて、書き直すことを伝えた。そして坂場はアニメーションでの会社の方向性が分からないから教えてほしいと伝えた。その頃、雪次郎(山田裕貴)は、劇団「赤い星座」のオーディションを受けていた。

なつは友人の桃代(伊原六花)を誘って川村屋を訪れた。すると奥のテーブルで熱心に本を読む坂場の姿があった。なつは桃代に強引に引っ張られて、同じテーブルにつくことになった。そしてなつは坂場になぜアニメーションを作る会社に来たのか理由を聞いた。さらにアニメーションにしかできない表現を聞こうとしたら、光子(比嘉愛未)がやって来て、雪次郎が川村屋を辞めることを聞いた。なつはすぐさま雪次郎に理由を聞こうと家に向かった。家に押しかけると雪次郎は役者になる決心を伝えたが、なつは納得しなかった。そしてなつは雪次郎を引き連れ、咲太郎(岡田将生)のいる風車に向かい、そこで雪次郎を「役者にはできません」と咲太郎や亜矢美(山口智子)に伝えた、という内容だった。