市川染五郎(14)市川団子(15)が13日、東京・東銀座の東劇で、歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」(8月9日初日)での「東海道中膝栗毛」上演記念トークショーを行った。

同作は、松本幸四郎、市川猿之助が弥次さん、喜多さんを演じ、16年から毎年上演されている人気シリーズ。染五郎と団子は、弥次喜多の珍道中に巻き込まれる少年たちを演じている。

染五郎は、大好きなマイケル・ジャクソンさんを意識した髪形で登場。美少年と言われ人気だが、染五郎は「ありがたいことですが、自分では思っていないです。でも去年の『弥次喜多』で、自分で自分のことを美少年、と言うせりふがあった」と苦笑いした。

初演時、小学6年だった染五郎は、当時を振り返り「声変わりが始まりかけの時で、すぐに声が裏返ってしまって思うようにできなかった。今も(声変わりが)終わっていないので、音域が狭くて、せりふには苦労してます」と明かした。

団子は、父香川照之(=市川中車)が客席で見守っていた。歌と絵を描くことが好きだそうで、歌手デビューはどう? と聞かれると「お父さんが『昆虫ソング』を出したら考えます」と、昆虫好きで知られる父を引き合いに笑わせた。

8歳で歌舞伎の世界に入った団子は「昔からおじいさま(=市川猿翁)の舞台を見たりしていたので、1度稽古をしたら、もう自分からやるという感じでした」と振り返り、「(舞台で)アトラクションに乗りたい。乗り物とか…」と話すなど、祖父譲りの大胆な発想を披露した。

トーク後には、昨年の公演を振り返る特別映像が上映された。