タレントのブルゾンちえみ(28)が映画「蜜蜂と遠雷」(石川慶監督、10月4日公開)で映画初出演することが14日、分かった。ジャーナリスト役を演じるブルゾンは、日刊スポーツの取材に応じ「絶対に出たい作品だった」と明かした。

同映画は国際ピアノコンクールを舞台に、世界を目指す若き4人のピアニストたちの挑戦や成長、運命を描いた物語。ブルゾンは妻子を持ちながらも夢を諦めきれずコンクールを目指す松坂桃李(30)演じる高島明石の同級生で、明石の国際コンクールへの挑戦を密着し応援するジャーナリスト、仁科雅美を演じる。

これまでフジテレビ系「人は見た目が100パーセント」(17年)、日本テレビ系「サバイバル・ウェディング」(18)とドラマ出演はあったが、映画出演は初。もともと、原作を読んでいたブルゾンはオファーを受けた際について「『絶対にやりたいです!』という気持ちでした」。撮影期間について「楽しかった。監督がポーランドで映画の勉強をされていたということもあって、カメラマンもポーランドの方で、現場で英語が飛び交っていて新鮮でした」と振り返った。

見どころについて「松坂桃李さんの幼なじみ役なのですが、中学や高校時代を思い出しながら同級生感をちゃんと出せていると思うので、そこを見てもらいたい」と語る。自身の風貌については「不思議な髪形をしているんですよ。試行錯誤してブルゾン感の消えるものにしました。意外と大変な髪形だったので注目ポイントです」とPRした。

◆蜜蜂と遠雷 史上初の快挙となる直木賞(第156回)と本屋大賞(17年)のダブル受賞を果たした作家・恩田陸氏の同名小説が原作。国際ピアノコンクールの予選会に、7年前の突然の失踪から再起を目指す元・天才少女、英伝亜夜(松岡茉優)、サラリーマン奏者、高島明石(松坂桃李)優勝大本命のマサル(森崎ウィン)。謎の少年・風間塵(鈴鹿央士)の世界を目指す4人のピアニストたちの挑戦、成長、運命を描いた物語。

◆ブルゾンちえみ 1990年(平2)8月3日、岡山県生まれ。ワタナベエンターテイメントカレッジを卒業した15年、デビュー。17年、日本テレビ系「ぐるナイ!おもしろ荘」で「ブルゾンちえみwith B」としてネタを披露したことがきっかけでブレーク。日本テレビ系「ヒルナンデス!」の水曜日にレギュラー出演中。身長155センチ。