女優高畑充希(27)が日本テレビ系10月期ドラマ「同期のサクラ」(水曜午後10時)で主演することが5日、分かった。

高畑が同局で主演した17年「過保護のカホコ」の脚本家遊川和彦氏ら、同じ制作陣と再タッグを組む。

高畑が演じるのは「生まれ育った過疎の離島に橋を架けたい」という夢を持ち、大手ゼネコンに入社したサクラ。夢に一途で周囲に忖度(そんたく)できないサクラは、新人研修で、夢への強い思いを持たない同期に戸惑い、会社員人生が狂い出す。それでも夢をあきらめないサクラの姿を見て、いつしか同期が仲間となる。1話1年の設定で、10年間のストーリーが描かれる。

高畑は「変わっていくことが大人になること、って言われがちですが、『大人になるって何だろう』『変わらないって何だろう』『変わるって何だろう』というのを繊細に描いていければと思っています」と問題提起し「よく知っているチームの皆さんとやるからこそ、新たに飛び込んでいく勇気を持って作って行けたらいいなと思います」と、新境地を示す覚悟だ。

遊川氏は「過保護~」最終回で関東地区の平均視聴率14・0%(ビデオリサーチ調べ)を獲得。ほか「家政婦のミタ」(11年=同40・0%)「女王の教室」(05年=同25・3%)などの脚本も担当したヒットメーカーだ。遊川氏は「この主人公は周囲の声など気にせず、10年間変わらない。そんな人間がいて欲しいという思いを込めて作っていきたい」とコメントした。

◆高畑の最近の出演 16年のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」ヒロイン以降、「過保護のカホコ」、テレビ東京「忘却のサチコ(18年)」、TBS「メゾン・ド・ポリス(19年)」と、テレビの連ドラは4作連続主演。今月30日公開の映画「引っ越し大名」(犬童一心監督)ヒロイン、来年帝国劇場で上演される舞台「ミス・サイゴン」のヒロイン・キム役も決定している。

◆同期のサクラ 09年春、スーパーゼネコン最大手「花村建設」入社式。精鋭の中に1人、異彩を放つ田舎者丸出しの新入社員がいた。名前はサクラ。「故郷の島に橋を架ける」という夢を語ってはばからないサクラだが、自分を貫きすぎて、強い思いを持たない同期たちとはギャップがあった。それでも変わらず夢を追うサクラだが夢や愛する人を失い絶望の淵に。その時、同期たちが立ち上がる。他の出演者は後日発表。