脳腫瘍のため7月18日から入院・療養していた三遊亭円楽(69)が11日、東京・国立演芸場の「中席」のトリで復帰した。円楽は頭の不調を訴え、脳腫瘍と診断されて入院。8月上旬までのすべての仕事をキャンセルし、治療・療養していた。

この日、トリで登場した円楽は「ご心配をかけました。病み上がりです。頭の中がもやもやして、話も行ったり来たりした。おかしいと思って病院で検査したら、脳腫瘍だった。『のうしよう』かと思った」と笑いを誘った。入院後、放射線をかけ、ステロイドなどで脳のはれをひかせて、透析や点滴としたという。

8月の国立演芸場「中席」のトリは桂歌丸さんが長年務めており、今年から円楽が引き継いだ。「ここを目標にしてきた。歌丸師匠はここが最後の高座になったけれど、私はまだついていきません。体力も落ちて、声帯もやせたので、声ががらついてますが、リハビリと思ってやらせてください。冗談じゃないと思った方は、お見舞いと思ってください」とマクラをふって、得意の「浜野矩随」をたっぷりと演じた。